富の活動 (創業者を読む)

詳細

• タイトル: 富の活動 (創業者を読む) de 安田 善次郎
• ISBN: 4804750223
• ファイル名: 富の活動-創業者を読む.pdf
• 発売日: 1992/05
• ページ数: 232ページ ページ
• 出版社: 安田 善次郎

安田善次郎（1838年 - 1921年）は、富山市出身の実業家。一代で巨額の富を築き、安田財閥の祖となった。ただ、借金の取立ては期限に厳しかったため、世間では冷酷非情と誤解され、最後には訪問してきた若者に惨殺されるという悲劇的な死を迎えた。しかし、実際には、匿名で多くの社会的事業に寄付をした人道主義的（philanthropic）な英傑であった。私は安田善次郎自身の語りがそのまま文章となったようなこの本から幾多の励ましと教訓とを得た。しかし、残念ながら久しく絶版となっている上に、中古品も非常に高価であることから、多くの人に安田善次郎の人となりが知られる機会が失われていることを残念に思う。それで、以下にこの本で私の目にとまった点を羅列したい。*************p.2子供の頃から計画性があった。 / p.5時代は変えるもの。 / p.63つの事を実行する。目的設定。誓って実行。善事実行、悪事断絶。 / p.7良いと感じたら実行せよ。 / p.11人を助けるのに金を出すのが悪い場合もある。 / p.49ウソをつかない。身分相応の暮らし。 / p.70克己心が大切 / p.74妻も雇い女のつもりで、働ける者という条件で選ぶ。 / p.80着実にし、途中で止めないのが成功の秘訣 / p.87固い意志 / p.89積極性＋退く―両方大切。 / p.90代りの人を見つける、育てる。 / p.92給料の20％は必ず貯金―必ずどんなことがあっても実行した。 / p.100人間の一番大切なのは独立独歩―「自由」の精神 / p.111奉公の店は種類を選ばす。 / p.112商売はどれも呼吸は同じ。 / p.113広くあらゆる商売の事を知る。 / p.115一足飛びを戒める。 / p.116絶えず進む。 / p.117立志が大切 / p.118良いことは必ず実行し、悪いことは必ず止める。 / p.121自覚して発奮するのが尊い。 / p.123投機的精神の者が一番困る。 / p.124投機する者は断然解雇する。 / p.125必ずしも独立しなくてよい。 / p.125独立だけが尊いのではない。皆必ずしも独立してうまくゆくわけではない。人夫々の性格に応じないと失敗する。 / p.125人に使われているからと言って、卑屈になる必要なし。 / p.126第一位主義（第一人者になることを目指せ） / p.128自分の性格に応じた商売をせよ。 / p.135独立心と克己心を養え。 / p.154期限厳守―人はこれを冷酷という、と。 / p.165有利な事業でうまくいかないのは経営者が悪い。 / p.165事業成功は、熱意と誠 / p.166計画より、事業の先行きと経営者の人で判断する。 / p.176意気に感ず。 / p.189楽観主義 / p.190いわれなき悪も反省材料だ。 / p.200時間厳守 / p.201日本人は時間にルーズ / p.206自得する。 / p.207学問と人のマネジメントは全く別物。 / p.209長所をのばせ。 / p.209好きな業務に打ち込めば上達する。【以上】