診断のゲシュタルトとデギュスタシオン
本, 岩田 健太郎
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詳細
- タイトル: 診断のゲシュタルトとデギュスタシオン de 岩田 健太郎
- ISBN: 4765315665
- ファイル名: 診断のゲシュタルトとデギュスタシオン.pdf
- 発売日: 2013/4/20
- ページ数: 293ページ ページ
- 出版社: 岩田 健太郎
平均的な顧客フィードバック : 4.2 5つ星のうち（7人の読者)
ファイル名 : 診断のゲシュタルトとデギュスタシオン.pdf (サーバー速度22.97 Mbps)
ファイルサイズ : 22.32 MB
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電子ブック診断のゲシュタルトとデギュスタシオン無料ダウンロード - 内容紹介 奇妙なタイトルのうえに難解なタイトルでもある本が出版と同時に人気を博している. 「ゲシュタルト」とはゲシュタルト心理学のゲシュタルトである.ドイツ語でdie Gestalt(女性名詞)とは「形」,英語で言うとshapeという意味であり,言い換えるなら,「見た目」である.つまりゲシュタルト診断とは,「見た目診断」といってもよい.パッと見の全体像ののことである.・・・が,本書での「見た目診断」は「直観」であり,「直感」とか「勘」ではない.一方,デギュスタシオンはフランス語である.ワインのテイスティングのデギュスタシオンである.1本,1本のワインの味が違っているように患者の病気もそれぞれ異なり,同じものはない.医者は患者の1回きりの病気を「あれ」と「これ」と区別して病名をつけ,鑑別を行う.デギュスタシオンである.このことを踏まえて本書を読むとすこぶるわかりやすく,しかも難解なタイトル(一体なにが書いてあるのだろうという興味を注がれる題名でもあるが)とはうらはらに内容はきわめて面白く読みやすいタッチで書かれている.まずドキドキ・ワクワクしながら本を開き,興味のある箇所から楽しんで読んでほしい.読み終えたら“うーん,なーるほど! "病気のイメージが伝わってきて病気の全体像が浮かび上がってくる.診断のプロセスを追体験できるとともに「ゲシュタルトとデギュスタシオン」を納得する.すらすら読めるけど中身は高度であることを読後に気づくだろう.臨床診断に深く関わる医師たちの,洞察的な目をそのまま追体験できる.診断の困難と楽しみを同時に味わえる本である. 著者について 編集: 岩田健太郎 執筆者: 生坂政臣・市來征仁・井村 洋・岩田健太郎・植西憲達・川島篤志・清田雅智・窪田忠夫・須藤 博・高田俊彦・田中孝正・徳田安春・中下珠緒・成田 雅・西垂水和隆・林 寛之・本島新司・本村和久・山中克郎
以下は、診断のゲシュタルトとデギュスタシオンに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
岩田先生が前著「構造と診断」で紹介したゲシュタルトの考え方を自ら敷衍・発展させた著作、では（残念ながら）ありません。「診断がつく」ダイナミズムの瞬間には、個々の症候の総和（構成主義的な全体）を超えた枠組みが俯瞰されており、それを「ゲシュタルト」と呼んで峻別したのが前著での創見であると評者は勝手に解釈していましたが、「はじめに」を読むと、岩田先生自身がゲシュタルトについて説明に困惑している雰囲気を感じました。印象としては「構成主義」の枠組みでゲシュタルトを説明しようとして矛盾しているような。例えば、何箇所か引用すると、…ぼくらがここでいう「見た目診断」は「直観」ではありますが「直感」とか「勘」ではない、と申し上げておきたいです。M・ポランニーの「暗黙知」(tacit knowledge)には若干近いとおもいますが、それとも違うような感じです…《評者註：どう違うのだろうか、むしろ「暗黙知」そのものではないだろうか、つまり人は（どういう仕組みにおいてか不明だが）感覚の総和以上のものを暗黙知として認識して「全体を把握」しているのではないか》…全体像を一言でまとめてしまうわけです。もちろん、この「ズバリ」は我々の度肝を抜きはしますが、全体像そのものが見えるようになりはしません。今度は全体像の詳細な描写が必要になります…《評者註：そうやってしまうと結局「部分の総和としての全体」になりはしませんか？》編者と各執筆者がどの程度「ゲシュタルト」の描写について議論されたかよくわかりませんが、各執筆者の解釈するところの「ゲシュタルト」が描写されており、ほうほうこの先生はこの疾患についてこうお考えなんですな、と、やや下世話な興味で読ませる章があります。臨床スコアリングによる診断はゲシュタルトと随分かけ離れているように思いますが、それがその先生にとっての「ゲシュタルト＝部分の総和を超えた全体像」であるとすれば、特に異論はないです。筋炎の自己抗体とかは…どうなんでしょうね。普通の雑誌総説のような章もあり、玉石混淆の印象は否めません。個人的には「閉鎖孔ヘルニア」「急性膵炎」の章にただちに感心しました。岩田先生にはゲシュタルトについての考えを発展させた（「はじめに」'3ページでの仮説を検証した）「新しい診断についての考えかた」の次回作を期待したいところですが、本書「はじめに」の文章に限らず、昨今の先生の文章はくどく感じられます。本書の「はじめに」4ページで割とお腹いっぱいです。わかりやすさを目指した懇切丁寧とは少し違うように思います。そろそろ内田樹氏のdiscoursの影響から離れてもよい頃ではないでしょうか。
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